池袋から1時間で行ける台湾

前から気になっていた坂戸市聖天宮(せいてんきゅう)に行ってみた。近くを通ったときに知人から「あれ知ってる?」と聞かれたのが縁で、帰ってから調べてみたところ興味が湧いていたのだ。

聖天宮道教の神社。今では坂戸市の代表的な観光スポットになっているが、1981年から工事が始まり1995年に開廟した時点では、地元の人にも謎の建物だったという。

康國典という台湾人の貿易商が不治の病に苦しんでいたが、熱心に神さまに祈願したところ奇跡的に快癒し、そのお礼に建立したのが聖天宮だ。康國典は台北郊外の板橋(バンチャオ)出身の人で、中国相手の貿易で財をなしたそうだが、日本とは縁もゆかりもなかった。

それがなぜ坂戸の片田舎の地を選んだかというと、「夢のお告げ」なのだそうだ。まだ最寄り駅の東上線若葉駅も開業していないころで、一面の雑木林と桑畑を7000坪買い集め、建設工事を始めた。建物の様式も、建築の方角も、すべてお告げ通りにした。

日本には道教の建築物のノウハウがないから、材料も大工もすべて台湾から運んだ。山門神の像は高さ4.5mあるが、楠の一枚板から彫られている。樹齢1000年以上の木を切り出したものだ。

前殿と本殿の天井はともに楠の彫刻部品1万点以上を釘なしで組んだもので、前殿は八卦を表す八角形、本殿は大極を表す螺旋形に仕上げている。そのほか、いたるところに龍の彫刻がある。合計5000体というが、多すぎて数える気にもならない。

日本人にはなじみのない道教のお宮だが、参拝の仕方やおみくじの引き方などが丁寧に解説してあり、さらには親切な解説員までいるから戸惑うことはない。日本のおみくじとは違い、数字を引いてからそれが正しいかを神杯を投げて占う。

最近、ここがコスプレレーヤーの聖地になっているという話を聞いた。1日1人2500円でコスプレ撮影ができるというのだ。通常の拝観料は1人500円だから割高だが、更衣室が使えて飲食物の持ち込みもOKなのだ。どんな人がどんな写真を撮りに来るのかは、こちらをご覧いただきたい。

http://www.costabi.com/tour/seitenkyu

とにかく一見の価値があるスポットである。

http://www.seitenkyu.com/index.html